
「好き」の設計図
関野 吉記
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2019-11-22
この本について
仕事でも個人でも、「いいものをつくってるのに伝わらない」とか「頑張っているのに興味を持ってもらえない」というモヤモヤ、けっこうありませんか。自分でも気づかないうちに “説明を足すこと” に力が入っていて、相手の想像力に委ねる余白をつくれていない……この本を読んで、まさにそこを突かれた感じがしました。 『好き』の設計図が面白いのは、ブランドを“盛る”話ではなく、相手の頭の中でどう物語が育つかを丁寧に見ているところなんですよね。日本企業の「真面目さゆえに全部ちゃんとしようとするクセ」や、「ゼロイチにこだわって模倣を軽視する姿勢」が、思っていた以上に想像される余白を奪っている。ハーレーのマフラー音やベンツのドア音みたいに、一点だけ尖らせることで他の部分まで良いほうに誤解される――その“誤解の設計”こそがブランドなんだと腹に落ちました。 もうひとつ刺さったのは、「伝えること」と「相手がそう感じるように設計すること」は別物だ、という指摘です。就活生に何を伝えるかではなく、彼らが“自分の未来を描ける材料があるか”を整える。展示会で名刺を配り歩くより、「来たくなるブース」をつくる。こういう視点って、実は日常の人間関係にもそのまま効きます。 自分の頑張りが“相手の感じ方につながらない”理由に心当たりがある人に、とても向いている本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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