
Mindful eating 人生が豊かになる食べ方の習慣
ジャン・チョーズン・ベイズ, 高橋由紀子, and 石川善樹
この本について
食べすぎたわけでもないのに、なんとなく後ろめたい気持ちになる日ってありませんか。お腹というより、気分が落ち着かないから何かをつまんでしまう。食べたあとに「またやった…」と自己嫌悪になって、さらに食べたくなる。このループ、頭ではわかっていても抜け方が難しいんですよね。 この本が面白いのは、「我慢する」「正しく食べる」といった方向ではなく、人に本来そなわっている“食べるペースを自分で決める感覚”をもう一度思い出させてくれるところです。たとえば、量の判断を目に頼りがちなことに気づくと、お皿を変えるだけで自然と食べ方が変わったりします。あるいは、口寂しさの正体が“心の飢え”だったりする場面に気づくと、食べ物以外で自分を落ち着かせる方法を探すようになります。 もうひとつ印象的なのは、「今、本当においしいと感じているか?」という感覚を軸にすること。フランス人が満足感で食事を終えるという研究が紹介されていますが、これを日常に当てはめると、ただ皿が空だから終わるのではなく、自分の身体や気分の声で区切りをつけられるようになる。急がず一呼吸おいて、胃袋に「まだいける?」と聞くあのステップは、意外と実践しやすいです。 食べることに振り回されやすい人よりも、むしろ「なんとなく食との距離感がつかみにくい」「心と食欲の関係がぼんやりしている」というタイプに、静かに効いてくる本だと思います。私も、無意識に手を伸ばした一口の前に、少しだけ立ち止まれるようになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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