
感性思考 デザインスクールで学ぶMBAより論理思考より大切なスキル
佐々木 康裕
SBクリエイティブ / 2020-04-17
この本について
仕事で企画を出すたびに、「なんでこんなに説明ばかり増えていくんだろう」と思うことがあります。資料を厚くするほど安心するのに、会議ではなぜか手応えがない。ブレストも形だけで終わってしまう。数字もロジックも必要なのは分かるのに、肝心なところで前に進まない。このあたりのモヤモヤは、僕自身ずっと抱えてきたものです。 『感性思考』を読んで腑に落ちたのは、そもそも相手の「聞くモード」がズレていると、どれだけ論理を積んでも届かないという視点でした。PMSのプロジェクトの話のように、上司モードではなく、父親や生活者としてのモードに切り替わった瞬間に話が動き出す。僕らが「伝わらない」と感じている場面って、案外ここが原因なんだと思います。そしてこの本は、そのモードを切り替えるために、体験や情緒をどう設計するかを具体的に教えてくれます。 もう一つ印象に残ったのは、誰でも拾えるデータだけで考えてしまうと、結局ありきたりな結論に寄ってしまうという指摘です。自分で掘り起こす“受動データ”の重要性は、現場でヒントが見つからないと悩んでいた僕にはかなり効きました。机上のロジックでは見えなかった光景が、ひとつ実感として掴める感じがあります。 「正解が出せているはずなのに、仕事が動かない」と感じている人には特に刺さる本です。ロジックを否定するわけではなく、その先にもう一枚レイヤーが必要なんだと教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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