
サロメ (文春文庫)
原田 マハ
累計読者数5
平均ハイライト数 3件/人
推定読了時間 約2時間5分
star総合評価 49/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 75%
この本について
仕事でも創作でも、何かを「ちゃんと」形にしようとすると、自分の中身が薄いんじゃないかとか、結局は誰の目にも留まらないんじゃないかとか、妙な不安が出てきます。私もよくその沼に落ちます。でも、原田マハさんの『サロメ』を読んでいると、その不安そのものの向こう側をのぞくような感覚になるんです。 印象的だったのは、情報の時代が来ると予感していた人たちの視点でした。雑誌の一瞥で伝わる強さを、オーブリー・ビアズリーは絵で体現していく。これは「目立つ技を身につけろ」という話ではなくて、自分の痛みや毒まで含めて外に出す表現こそ、人の目に残るということなんですよね。上手さよりも“自分の中身そのまま”で勝負していいのだと少しだけ肩の力が抜けました。 もう一つは、作品をわざと地味に展示し、それに気づく人だけを探す編集者の姿勢です。自分の仕事でも、分かる人にしか届かない瞬間を信じられるか。これは、効率や拡散を考えがちな時代に逆行しているようで、でもすごく現実的な励ましでした。 一瞬で忘れられない何かをつくりたい人。あるいは、今の自分の“薄さ”に悩んでいる人には、しっかり刺さる一冊だと思います。
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開始終了
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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出版社による紹介
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