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現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル (中公新書)

現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル (中公新書)

山本浩貴

累計読者数8
平均ハイライト数 26.3件/人
star総合評価 52/100
start序盤集中型
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この本について

美術の本を読むたびに、「面白いけど、自分の生活や仕事にはどうつながるんだろう」とモヤモヤしてしまうことがあります。概念や作品名だけが頭に残って、行動や視点の変化まで落とし込めないあの感じです。僕もずっとそこが悩みでした。 『現代美術史』は、その壁を静かに崩してくれました。例えばカプローの「芸術と生活の境界を不明瞭にする」という姿勢に触れると、表現って特別な場所のものじゃなくて、日常の選択や関わり方そのものにも宿るんだと気づかされます。また、田中功起や小沢剛のプロジェクト作品を読むと、「関係をどうつくるか」「場をどう整えるか」という発想が、仕事での協働やチーム運営にもそのまま響いてきます。さらに、美術館と社会の間にあるパラドクスや、在日コリアンの学生との共同展覧会の非対称性など、場所に潜む力関係まで見えてくるあたりは、日常の風景を読み解く目をひとつ増やしてくれました。 アートの知識を増やすというより、「世界の見え方を少し変えたい人」に向いた一冊です。美術に詳しくなくても、生活や仕事の中で引っかかっていた小さな違和感が説明できるようになる感覚があると思います。

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