
はずれ者が進化をつくる ──生き物をめぐる個性の秘密 (ちくまプリマー新書)
稲垣栄洋
累計読者数4
平均ハイライト数 7.5件/人
star総合評価 58/100
trending_up後半加速型
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この本について
最近、「自分の強みって何なんだろう」「頑張っているのに、あの人みたいにはなれない」といったモヤモヤを抱える人と話すことが多いです。周りから貼られたレッテルを自分でも信じてしまい、できるだけシンプルに自分を分類しようとしてしまう。でも本当は、そんな切り分け方ではこぼれ落ちるものの方が大きいんですよね。 『はずれ者が進化をつくる』は、その“こぼれ落ちた部分”に光を当ててくれる本でした。たとえば、競争に弱くても別の強さで生き延びる生き物の話や、「負けることは考えることにつながる」という視点は、うまくいかない自分を責めがちな時に静かに効いてきます。背伸びして他人のフィールドに行くよりも、「自分でフィールドを作る」という考え方も、実際の日常に落とし込みやすい感触がありました。 読んでいて感じたのは、「個性=才能」みたいな話ではなく、そもそも世界は多様性でできている、だから自分が別の誰かになれないのは当たり前だという、とても現実的な視点です。雑草が踏まれても大事なものを見失わないように、私たちも小さく試し、小さく負けながら、自分の居場所を育てていけばいい。そんなふうに肩の力が抜けました。 他人と比べて消耗しがちな人、すぐに「自分はダメだ」と結論づけてしまう人に、とても静かに届く本だと思います。
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