
Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる
近藤麻理恵, スコット・ソネンシェイン, and 古草秀子
河出書房新社 / 2020-09-16
この本について
仕事が詰まっている日のデスクって、なぜか余計に散らかりますよね。タスクに追われているつもりなのに、実際は「探す」「迷う」「気が散る」に思った以上の時間と気力を取られている。私も同じで、忙しさの正体が“仕事そのもの”ではなく、“乱れた環境に振り回されている自分”だったと気づくまでにだいぶ時間がかかりました。 『Joy at Work』が面白いのは、「片づければ生産性が上がるよ」という一般論ではなく、なぜ散らかりがパフォーマンスを落とすのかを具体的に示してくれるところです。年間1週間ぶん探し物に使っているというデータは、なかなか無視できませんでしたし、デスクトップに置いていい書類の基準もかなり現実的です。また、片づけの前に「自分にとっての理想の働き方」を細かく思い描くプロセスがあり、環境・行動・感情の3つを結びつけて考えるやり方は、ただ物を減らすだけの整理とはまったく別物です。 読んでいて特に刺さったのは、片づけが“行動”だけでなく“判断”を整えることにつながるという点でした。緊急性と重要性を混同してしまう日や、メールやアプリに操作されているような感覚のある日は誰にでもあります。そんなとき、自分が何を大切にしたいのか、どんな仕事のしかたにときめくのかを先に確認するだけで、タスクの優先順位が妙にすっきりする。著者が毎朝10分かけてやっているルーティンは、すぐに真似できるのに効果が大きいと感じました。 仕事のペースが乱れやすい人、気づくと予定や情報に飲み込まれてしまう人には特に相性がいい本だと思います。片づけ=部屋を整えることではなく、自分が働きやすい状態を取り戻すための“てこ”として扱う感覚が、無理なく日常に落とし込めました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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