
復職後再発率ゼロの心療内科の先生に「薬に頼らず、うつを治す方法」を聞いてみました
亀廣聡 and 夏川立也
この本について
仕事の帰り道、家に着いているのに頭の中だけがまだ職場にいる感じってありませんか。嫌いな上司の説教を思い出してはモヤモヤしたり、明日また同じことが起きるかもと勝手に不安が膨らんでいったり。実際には何も起きていないのに、脳だけがストレス状態に入りっぱなしになるあの感覚、僕もよくハマります。 この本が面白いのは、「ストレスそのもの」ではなく、「ストレスを生み出す仕組み」を丁寧にほどいてくれるところです。嫌いな上司はストレッサーでしかなく、ストレスというのは自分の内側で発生しているものだという視点に立つと、コントロールの余地が一気に広がるんですよね。家にいるのに仕事を思い出してしまう癖も、脳の仕組みとして説明されると、無理に前向きになる必要はなくて、ただ現実に意識を戻す練習をすればいいだけなんだと気がラクになります。マインドフルネスや呼吸、生活リズムの整え方も「何のためにやるのか」がわかるので、形だけの対策で終わらないのがありがたいところです。 うつ病や双極性障害が「こころの弱さ」ではなく、脳神経のバランスの問題として説明されているのも救いでした。やみくもに自分を責めるより、客観的に自分の状態を見られるようになるので、必要な助けを求めやすくなります。 こんなふうに、ストレスとの距離感がつかめず苦しくなりがちな人には特に刺さると思います。仕事も生活も一気に変えられないけれど、まず自分の反応を少し整えてみたい、そんなときの手がかりになる一冊でした。
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多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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