
とにかくメンタル強くしたいんですが、どうしたらいいですか?
下園 壮太
この本について
最近、自分のメンタルが弱いのか強いのか、よくわからなくなるときがあります。疲れているのに「ここで休んだらダメだ」と思って踏ん張ってしまったり、理不尽なことが続いて気持ちが削られているのに「自分がもっとがんばればなんとかなる」と思い込んで空回りしたり。頭では「無理してるな」とわかっていても、体はブレーキを踏んでいるのに心だけアクセルを踏んでいる感じがするんですよね。 この本は、そういう“状態の説明”をしてくれるところが助かりました。たとえば、落ち込むときに起きる反応は「弱さ」じゃなくて「生き延びるための防御反応」だという考え方。休めない自分を責めるんじゃなく、まず「ブレーキが作動しているサインなんだ」と理解できると、行動の選び方が変わってきます。それから、「子どもの心」と「大人の心」という対比もけっこう刺さりました。がんばること自体は悪くないけれど、“何でも自分だけで切り抜けようとする癖”が強いと、SOSを無視してしまう。その視点を持てると、疲れた日は潔く引きこもる判断が少しやりやすくなります。 もうひとつ印象に残ったのは、「自分を理解することは対策をつくることにつながる」という話。緊張しやすいとか、睡眠でメンタルが崩れやすいとか、そういう“弱み”を知るのは恥じゃなくて戦略なんだと感じました。気力で乗り切ろうとしていた場面で、「今日は雰囲気に流されたな」と事実だけ切り分けて考えられるようになるのは、ちょっとだけ心がラクです。 がんばり癖が抜けず、休む理由をいつも探してしまう人には特に刺さると思います。自分を甘やかすためじゃなく、生き延びるために休む。その発想の転換が欲しいときに、落ち着いた温度で寄り添ってくれる一冊でした。
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