ヨムナビ
マーケティングの神話 (岩波現代文庫)

マーケティングの神話 (岩波現代文庫)

石井 淳蔵

岩波書店 / 2004-12-16

累計読者数6
平均ハイライト数 8.7件/人
推定読了時間 約5時間40分
star総合評価 33/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

マーケや企画の仕事をしていると、「お客さんは何を求めているのか、正直よくわからないまま進んでいる気がする」みたいなモヤモヤがつきまといませんか。自分もよくその沼に落ちるのですが、この本を読むと、そもそも“わからない”のが前提なんだと少し肩の力が抜けました。 面白かったのは、花王のアタックや日産マーチの開発の話が、いわゆる“論理的なプロセス”から滑らかに生まれたわけではないという点です。消費者は自分の欲望を言語化できないし、企業側も自分たちの技術の意味を完全には理解できていない。だからこそ、現場での観察や、あいまいなニーズとシーズがすれ違ったり噛み合ったりするプロセスが、とてもリアルに描かれている。読者の方が保存していた抜粋を見ると、まさにその「言葉にならない領域」をどう扱うかに刺さっているのだと思いました。 自分も「ニーズを整理して、ロジックを組み立てれば答えに近づくはず」とどこかで思いがちでしたが、この本はむしろ逆で、意味が決まっていく過程そのものを見に行く姿勢の大事さを教えてくれます。製品の意味は多義的で、消費者との関係の中でしか確定しない。その視点を持つだけで、企画の行き詰まり方が変わる感覚がありました。 「顧客インサイトの言語化にずっと苦戦している人」には、かなり静かに効く本だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ヒット商品は科学的な調査・分析によって理論的に生みだされたという物語は、開発現場での経緯と合致しないことが多い。合理的思考に内在するパラドクスを現代哲学・思想の成果を取り入れて検討し、ポスト近代の不可思議な消費を考察する。本書は、マーケティング論の基礎文献であるとともに、すぐれた現代文化論である。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要