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かがみの孤城 下 (ポプラ文庫)

かがみの孤城 下 (ポプラ文庫)

辻村深月、禅之助

ポプラ社 / 2021-03-05

累計読者数6
平均ハイライト数 17.3件/人
推定読了時間 約4時間8分
star総合評価 62/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 53%

この本について

学校や職場で、人と同じ場所にいるはずなのに「言葉が通じない相手」がいて、どうにも胸がざわつくことってありますよね。相手には相手の論理があって、こちらが見てきた現実とは全然かみ合わない。自分が感じた痛みや違和感を、うまく説明できないまま抱え込んでしまう。前に進んでいるように見える人を見るだけで苦しくなる日もあるし、「普通」に近づけない自分にがっかりすることもあると思います。 『かがみの孤城 下』が刺さっている人の多くは、まさにこの“説明できないモヤモヤ”に反応している気がします。こころが経験した「名前のつかない何か」や、大人との“通じなさ”に直面したときの絶望は、私たちが日々感じる小さな行き違いの延長線にあります。けれどこの物語は、その苦しさをただなぞるだけじゃなくて、そこからどう距離を取るか、どこに自分の足場を置くかをゆっくり描いてくれる。たとえば「学校に行くんじゃない、友達に会いに行くんだ」とこころが切り替えていく場面は、自分の世界の重心をどこに置くかで毎日が少し変わる、という実感に近いと思います。 もうひとつ、この本は「世界はひとつじゃない」と静かに教えてくれます。鏡の向こうの城という設定はファンタジーだけど、そこで出会う子どもたちが“別の時間の同じ場所”からやってくるという仕組みは、私たちにもある「もしあの時こうしていたら」という無数の自分たちを思い出させます。自分の居場所をひとつに限定しない感覚は、行き詰まった時の呼吸の仕方を変えてくれるはずです。 こんな人に刺さりやすい物語です。 “今いる場所だけで自分の価値が決まる気がして、しんどくなることがある人”。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。 輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。 そこには“こころ”を含め、似た境遇の7人が集められていた。 なぜこの7人が、なぜこの場所に―― すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。 受賞歴:2017年啓文堂書店文芸書大賞・大賞、『ダ・ヴィンチ』BOOK OF THE TEAR特集 小説ランキング部門・1位、『王様のブラインチ』ブランチBOOK大賞2017・大賞、第11回神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)・大賞、埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2017・1位、熊本県学校図書館大賞2017・大賞、第15回本屋大賞・1位、第6回ブクログ大賞 小説部門・大賞
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