
カンタン図解で圧倒的によくわかる! 【決定版】決算書を読む技術
川口宏之
この本について
決算書を読むたびに、「なんとなく数字は追えるけど、自分が本当に理解できている気がしない…」みたいなモヤモヤってありませんか。PERがどう割安を示しているのかとか、引当金がなぜ負債に積まれるのかとか、知識としては聞いたことがあっても、実際の企業活動とつながらないまま流してしまうあの感じです。僕も同じで、決算書を前にすると急に抽象度が上がってしまうのがずっと悩みでした。 この本がありがたかったのは、まず“数字の裏で何が起きているのか”が、生活レベルの感覚に落ちてくる点です。たとえばPERの説明も「株価は向こう15年分の利益見込みでできている」という考え方を軸にしていて、数字を丸暗記するんじゃなく、企業がどんな未来を折り込んでいるかという視点に自然と引き戻されます。また、引当金のところも「タイムマシンに乗れないから見積もるしかない」という表現があって、会計が“正解を当てる作業”ではなく“合理的に未来を見積もる作業”なんだと腑に落ちました。あの虎屋の例ものれんの価値を一気に現実の風景に変えてくれて、これまで抽象的だった無形資産がようやく手触りのある概念になりました。 決算書が“読むための作業”から“会社の姿を立体的に捉える作業”に変わるので、数字を見るときの迷いがだいぶ減ります。投資判断に使いたい人はもちろんですが、企業の中身をもう少し丁寧に理解したい人に刺さる本だと思います。僕と同じく、決算書の世界にいつも少しだけ距離を感じていた人には、かなり読みやすい一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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