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教養としての「労働法」入門

教養としての「労働法」入門

向井蘭

日本実業出版社 / 2021-04-01

累計読者数15
平均ハイライト数 12.5件/人
推定読了時間 約4時間14分
star総合評価 52/100
start序盤集中型
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この本について

働いていると、「これって本当はルール的にどうなんだろう…?」と曖昧なまま飲み込んでしまう場面がけっこうあります。解雇や異動の話になるとさらに不安が増すし、労基署に相談すれば解決するのかといえば、実は扱える範囲が限られていると知って戸惑うこともあります。自分の感覚と制度のズレに気づいても、どこから学べばいいのか分からないまま過ぎていきがちです。 この本が助けになるのは、そうした“なんとなく不安だけ蓄積していく働き方”に、具体的な地図を渡してくれるところです。たとえば、労働時間が「指揮命令下にあるかどうか」で判断されるという基準は、残業や拘束時間のモヤモヤを整理する強い軸になりますし、内定がどんな契約として扱われているかを知ると、キャリアの節目で不必要に怯えなくて済みます。また、労基署が扱える範囲と扱えない範囲が明確にわかることで、トラブルが起きたときにどこを頼ればいいのかが見えてきます。 読んでいて感じたのは、「日本型雇用がどうしてこうなっているのか」という歴史的な背景まで含めて示してくれるので、表面的な“制度の説明”だけで終わらないところです。長期雇用、整理解雇の難しさ、有給の権利意識の低さなど、普段なんとなく感じていた働き方のクセに理由がつくと、自分の立ち位置の見え方が少し変わります。 仕事のルールを武器というより“足場”として持っておきたい人、特に「知らないまま働くのはそろそろ怖い」と感じている人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

古くは劣悪な労働環境改善や、長時間労働の是正などのため、最近では同一労働同一賃金、ハラスメント防止などへのために、ルールを定めてきた労働法。細かいルールを正しく理解して適切に対応するのはもちろん大切なことですが、社会状況が変われば、さらなる課題も生まれるものです。 外国人労働者の増加、多様な働き方が求められる今後を考えると、いま存在しているルールを知っているだけでは、新しい課題に立ち向かうことは困難です。 そこで本書は、重要判例や、海外諸国の制度と比較しながら、労働基準法や労働契約法などが制定された歴史的な背景から労働法をわかりやすく解説。「採用時に職務が決まっていない」「時間外労働の割増率が低い」など、日本の特殊な雇用環境や、先進国のなかでは低い労働条件で働いている実態もみえてきます。 実務や試験ではほとんど役に立たないかもしれませんが、物事に対する別の角度からの見方や今後の課題を解決するヒントがみつかる一冊です。
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