
INNOVATION STACK だれにも真似できないビジネスを創る
ジム・マッケルビー and 山形浩生
この本について
最近、仕事で「ここを直したら別の問題が出てくるんだよな…」みたいな、終わりの見えないループにハマることが多くて。改善しているつもりなのに、全体として前に進んでいる感じがしない。何か大事な視点を見落としている気がして、この本を手に取りました。 『INNOVATION STACK』で一番刺さったのは、「問題を解決すると、次の問題が必ず生まれる」という前提が、むしろ正常だと書かれていたところでした。逃げ場がなくて、やめたら死ぬ、みたいな極端な状況のほうが発明が連鎖する。つまり“全部の問題をコントロールしようとする姿勢”そのものが間違っていたのかもしれない、という視点の反転がありました。 もう一つは、Squareが最初に向き合った「まだ存在していない解決策が必要な問題を五つ抱えていた」という話。普通なら尻込みする状況なのに、ひとつ解くたびに新しい問題が出てきて、それが積み重なって独自の仕組みになっていく。読んでいて気づいたのは、革新的な結果って“最初から大きな構想があるから”ではなく、“目の前の不公平をまっとうにしようとした結果”として生まれることもある、ということでした。 市場の端っこに取り残されている人を見つけた瞬間に、起業家精神が芽生えるという話も印象的でした。正直、壮大なビジョンを作れない自分には少し救いで、「目の前の理不尽に耐えられない」というだけでも十分に出発点になるのだと感じます。 派手な成功譚が欲しい人より、「自分の問題解決ってこれでいいんだっけ」と立ち止まっている人にこそしみる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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