ヨムナビ
フーガはユーガ (実業之日本社文庫)

フーガはユーガ (実業之日本社文庫)

伊坂 幸太郎

実業之日本社

累計読者数3
平均ハイライト数 3.7件/人
推定読了時間 約3時間59分
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 23%

この本について

最近、「自分の人生って、どこかで閑話休題が入ってくれないかな」と思うことが多いです。状況が急に良くなる兆しもなく、周りと比べてしまっては落ち込む。そのくせ誰かに褒められると、真偽はどうあれ救われてしまう自分がいる。そういう揺れ方って、わりと誰でもやっている気がします。 『フーガはユーガ』を読んでいて刺さるのは、まさにそういう心の動きが、少しの嘘を土台にした物語の中で、妙にリアルに描かれているところでした。伊坂さんが語る「嘘は一個だけ」という縛りが効いていて、設定に頼りすぎないぶん、人のささやかな感情が浮き上がってくるんです。誰かに「すごーい」と言われて舞い上がる瞬間や、自分の境遇を他人より軽く見積もってしまう不思議な癖。そういう、説明しづらいけど確かにある心の癖に光が当たる感じがあります。 読み進めるうちに、「外れ扱いされてきた人生でも、せめて敢闘賞くらいはあってもいいよな」と思っている人物の視点が、自分の感覚と地続きに感じられてくるんですね。大きな成功とか逆転劇ではなく、どうにか今日をやり過ごしながら、それでも何かを期待してしまう。そんな人間のちいさな希望を、物語という形でそっと代弁してくれます。 日々の運の悪さにちょっと疲れている人や、「自分だけ外れ枠なんじゃないか」と密かに思ったことがある人に、特にしみる物語だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

伊坂 幸太郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、決して幸せでなかった子供時代のこと。そして、彼ら兄弟だけの特別な「アレ」のこと――著者一年ぶりの新作書き下ろし長編は、ちょっと不思議で、なんだか切ない。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要