
呼吸の科学 いのちを支える驚きのメカニズム (ブルーバックス)
石田浩司
講談社 / 2021-10-21
この本について
最近、呼吸が浅い気がする時ってありませんか。運動不足のせいか、ストレスのせいか、自分でも理由がよくわからないまま「なんか息がしづらいな」と感じる瞬間がある。僕も同じで、深呼吸しようとしても胸ばかり動いて、逆に疲れることがありました。そんな時に読んだのが、この「呼吸の科学」です。 面白かったのは、自分が思っていた“呼吸の仕組み”がだいぶ雑だったと気づけたことです。例えば、空気を吸うのは肺の仕事だと思っていたけれど、実際は横隔膜と肋間筋が胸腔を広げることで肺に空気が“入っていく”。運動時に息が上がるのも、肩まわりや腹筋といった補助呼吸筋が総動員されているからで、身体がどう頑張っているのかイメージしやすくなりました。また、肺胞がテニスコート半面分もの表面積を持っていて、0.25秒以内に酸素を取り込んでいると知ると、自分の体が毎秒どれだけ繊細な調整をしているかが急にリアルになります。 読んでいて特に響いたのは、呼吸が「意識すればうまくできるもの」というより、「そもそもこういう仕組みで動いている」と理解することで、余計な力みが抜けていく感覚です。腹式か胸式かで迷うより、自分の横隔膜がどう動いているのかイメージできるだけで呼吸の質が変わる人もいると思います。 身体の仕組みを知ると安心するタイプの人、運動中の呼吸がいつもうまくいかない人には特に刺さる本です。読んで終わりではなく、日常の「息をする」という当たり前が少し丁寧になる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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