
主人公思考
坂上 陽三
KADOKAWA / 2021-10-28
この本について
仕事をしていると、「この作業って何の意味があるんだろう」とか、「任されたけど、これって無謀じゃない?」みたいなモヤモヤが急にのしかかる日があります。やらされ感が強くなると、自分の意思がどこかに行ってしまって、気づけば“ただの作業者”になっていたりします。僕もずっとそこで迷ってきた側です。 『主人公思考』は、その状態を一気にひっくり返す派手な本ではありません。でも、抜粋を読むかぎり、この本に惹かれた人は「自分の仕事を、自分の温度で扱いたい」という気持ちを持っているはずです。例えば、まず仕事の“目的”を理解するところから始める話や、どんな仕事でも一度は受けてみて、そこに一か所だけでも「好き」や「面白い」を見つけにいく姿勢。あるいは、人がやらないことにあえて手を伸ばす“逆張り”の視点。どれも大きな決断というより、日々の選択を自分事として扱うための、小さなスイッチに近い感覚です。 それに、上司側の視点も丁寧で、部下が状況を自分事化できるように話を聞き、きっかけを渡す姿勢が描かれているのも印象的でした。プレイヤー兼マネージャーで忙しい人ほど、全部を自分で抱え込むのではなく、何に集中し、そのためにどう教えるかが大事なんだろうなと感じます。 「自分で決めている感覚を取り戻したい人」には、とても静かに効く本だと思います。仕事の見え方が少し変わるだけで、同じ1日の手触りが変わる。そんな実感を求めている人にほど、刺さる気がします。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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