
書く仕事がしたい
佐藤 友美
CEメディアハウス / 2021-10-30
この本について
書く仕事に興味がある人って、「自分の文章ってこのままでいいのか」とか「才能ないんじゃないか」とか、だいたい同じところでつまずきますよね。僕もその一人で、特に“書いても届かない感”に何度もへこんできました。 この本が効くのは、まず“技術としての書く”を丁寧に開いてくれるところです。抽象的な才能論に逃げず、取材の進め方や編集の考え方、どこを平均点にしてどこを捨てるか、そういう現場の判断が一本の線でつながっていく感じがあります。そしてもうひとつ大きかったのは、「締め切りを守る」「まず書き終える」といった、仕事として書くうえで避けて通れない当たり前を、ちゃんと当たり前として扱っているところでした。文章の良し悪しよりも、まずそこからなんだよな、と妙に肩の力が抜けます。 それから、「対象に興味を持てるか」という視点も刺さりました。書くことって、自分の中だけで完結しがちだけど、実際は“相手の文脈を読み取りにいく作業”なんだと腑に落ちます。興味のない分野への取材でも、人生が勝手に豊かになっていく感じがある、という著者の言葉は、書くことを続ける理由としてすごく健全でした。 「書く仕事に踏み出したいけど、自分に向いてるか分からない」という人にとくに届くと思います。技術と現実のあいだで迷っているときに、静かに背中を押してくれる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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