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アムンセンとスコット (朝日文庫)

アムンセンとスコット (朝日文庫)

本多 勝一

株式会社朝日新聞出版 / 2021-12-07

累計読者数8
平均ハイライト数 2.5件/人
推定読了時間 約5時間56分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 39%

この本について

仕事でも生活でも、「判断がズレていたのはどこだったんだろう」と後からじわっと悩むことがありませんか。頑張っているつもりなのに、積み上げたはずの努力が状況に合っていなかっただけ、みたいなやりきれなさです。僕も同じで、この本を読んでようやく「積み上げる方向そのものを見直す」という視点をもらいました。 『アムンセンとスコット』がおもしろいのは、成功と失敗を“性格”ではなく“準備と意思決定の質”として描いているところです。アムンセンが船長資格まで取りにいく徹底ぶりや、隊員数を減らす決断、感傷を切り捨てる場面は、冷酷さではなく「目的に合わせて余計なリスクを排除する」という思考の積み重ねに見えます。一方でスコットの「ここまで頑張ったから極点を踏ませたい」という情に流される判断は、普段なら美談でも極地では命取りになる。この対比が、どの仕事にもそのまま染みてきます。 読んでいて特に刺さったのは、「夢中な人は累積の思考量が桁違い」という指摘です。アムンセンが少年期から窓を開け放って寒さに身体を慣らし、航海中は全員で南極の本を読み込む。こういう“地味な思考の積み増し”が、あとでの判断精度に跳ね返ってくる。僕たちも、日々の小さな準備や深掘りを「そこまでやる必要ある?」と軽んじがちですが、この本はその価値を静かに思い出させてくれます。 「努力しているのに成果がばらつく」「判断の軸が定まらない」と感じている人にはたぶん強く刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人類未踏の地が極点を残すのみとなった20世紀初頭。南極点到達に向け、ノルウェーのアムンセン隊とイギリスのスコット隊が出発した。敗れた側が全員遭難死するという悲劇的結末を迎えた歴史的レースが「なぜそうなったか」詳細に追う。
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