
『失敗の本質』を語る なぜ戦史に学ぶのか (日経プレミアシリーズ)
野中郁次郎 and 前田裕之
日経BP / 2022-05-10
この本について
仕事で判断を任される場面が増えるほど、「これって本当に正しいのかな」と迷う瞬間が増えました。部下への伝え方ひとつとっても、相手がどう受け取るか分からず、指示が空回りすることもあります。組織の中で起きる行き違いって、個人の努力だけではどうにもならないところが多いですよね。 『失敗の本質』を語る を読むと、そのモヤモヤを少し俯瞰できるようになります。たとえば、管理職の権限は「部下が受け入れられる4条件」を満たして初めて成り立つという話があり、これは実務で痛いほど思い当たります。また、小集団をつなぐ「連結ピン」という考え方は、自分がどんな役割を果たしているのかを言語化してくれます。さらに、共感には無意識と意識の層があり、いくらオンラインが発達しても身体性を伴う関係には届ききらないという指摘は、チームでの行き違いをどう埋めるか考える手がかりになります。 この本は戦史の話が中心ですが、内容はけっして昔話ではなく、いまの組織やプロジェクトの問題そのものを扱っています。過去の成功に縛られて変われなくなる構造や、場当たりで積み上げてしまう思考のクセなど、自分の働き方にも重なる部分が多いはずです。 組織の中で「なぜうまく噛み合わないのか」を一歩深く理解したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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