
荘子の哲学 (講談社学術文庫)
中島隆博
講談社 / 2022-06-09
累計読者数7
平均ハイライト数 3.9件/人
推定読了時間 約3時間
star総合評価 37/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 40%
この本について
仕事でも生活でも、自分の判断が「どこまで自分の意思で、どこから環境に流されているのか」よくわからなくなる時があります。何かを変えたい気持ちはあるのに、無理に介入してもうまくいかない。かといって受け身すぎると停滞しているようで落ち着かない。そんな揺れが続くと、何を手がかりに動けばいいのか分からなくなります。 『荘子の哲学』を読んで感じたのは、荘子が「人は物と違って、物を物として捉える主体なんだ」と語りながらも、世界に対して積極的に操作しようとする姿勢には距離を置いている点でした。天は天として自ずから動いていて、そこに乗ろうとする受動性すら必要になる、という視点は、自分を無理に作り替える前に「どんな流れの中に立っているのか」を確かめる余白をくれます。さらに、本書はドゥルーズや郭象との接続を通して、他なるものに変わるとは「根本の構成が変わること」だと説明してくれるので、表面的な気合いや目標設定とはまったく別の変化の捉え方が見えてきます。 自分を押し広げたいけれど、何かを“足す”方向ではしっくりこない人に刺さると思います。荘子の言葉を古典のまま持ってくるのではなく、現代思想と並べて読むことで、変わり方にもいろいろあるんだと静かに教えてくれる一冊でした。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの64%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
千葉雅也氏推薦! 「中島先生の荘子がなければ、僕の哲学も文学もなかった。ここからすべてが始まったのです。衝撃的なこの「変化の哲学」を、皆さんにもぜひお読みいただきたい。」 中国・日本はもちろん、これまであまり言及されてこなかった欧米圏での研究をも渉猟。「無為自然」や「万物斉同」といった概念に替え、自己および世界の変容を説く「物化」思想をその核心として取り出し、ドゥルーズら現代の西洋哲学と突き合わせることで、言語、道、他者、自由にかかわる荘子の思索を新たな相貌のもとに甦らせる。世界の哲学に通暁する著者がダイナミックに描く、新時代の標準たる驚くべき読解の書! [本書の内容] プロローグ ■第1部 書物の旅路 『荘子』古今東西 第一章 『荘子』の系譜学 第二章 中国思想史における『荘子』読解――近代以前 第三章 近代中国哲学と『荘子』――胡適と馮友蘭 第四章 欧米における『荘子』読解 ■第2部 作品世界を読む 物化の核心をめぐって 第一章 『荘子』の言語思想――共鳴するオラリテ 第二章 道の聞き方――道は屎尿にあり 第三章 物化と斉同――世界そのものの変容 第四章 『荘子』と他者論――魚の楽しみの構造 第五章 鶏となって時を告げよ――束縛からの解放 エピローグ 参考文献ガイド 『荘子』篇名一覧 学術文庫版へのあとがき
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要





