
会社も役所も銀行もまともに教えてくれない 定年後ずっと困らないお金の話 (だいわ文庫)
頼藤太希
この本について
定年が近づくと、お金の話って一気に「自分ごと」になるのに、会社も役所も細かいところまでは教えてくれないまま時間だけ過ぎていく感じがします。退職金や年金、失業手当の仕組みを自分で調べようとしても、制度が複雑すぎて、結局どこから手をつければいいのか分からないまま…という人、多いと思います。僕もまさにそのタイプでした。 この本は、そういう“なんとなく不安だけ残っている状態”をほどくのにちょうどいい位置にあります。たとえば、つみたてNISAを20年後に課税口座へ移しても、その20年間の利益には税金がかからないという話は、仕組みを正しく理解していないと見落としがちです。退職金とiDeCoの受け取り時期の調整で控除をフルに使えることも、知っているかどうかで手取りが大きく変わります。さらに、失業手当と高年齢求職者給付金のどちらが有利か、離職票はいつ届くのかといった、実際に自分ごとになると急に困るポイントまで丁寧に書かれています。 読んでいて思ったのは、制度の“知識”というより“順番”や“タイミング”をどう扱うかで、老後のお金の流れはかなり変わるということでした。年金の繰り下げが遺族年金の受給でできなくなる、受け取りの間隔を5年以上空けると控除が合算されない、といった細かい落とし穴も事前に知っていれば避けられます。 定年後のお金まわりを「今さら誰に聞けばいいの…」と思っている人には特に刺さる本です。制度の説明に終わらず、実際の行動の順番が見えるので、自分のケースに置き換えやすい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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