
医療4.0 実践編
加藤 浩晃
日経BP / 2022-06-25
この本について
オンライン診療や医療DXの話題って、未来っぽくて面白い一方で、「結局どこまで現実に進んでいるんだろう」「自分の仕事にどう関係するんだろう」とモヤモヤしやすいところだと思います。僕もニュースだけを追っていると全体像がつかめず、結局“判断を先送り”にしてしまいがちでした。 『医療4.0 実践編』は、そのモヤモヤをほどくための現場目線がしっかり詰まっていました。例えば、オンライン診療がテレビ電話だけでは情報が足りない、という限界に対して、検査キットやウェアラブルがどう組み込まれつつあるのか。アメリカのVitalSightのように、自宅の血圧がそのまま電子カルテに連携され、異常があれば医師に自動で届くシーンを読むと、「ああ、こうやって“対面に近づける“じゃなく、まったく別の医療体験をつくっていくのか」と腑に落ちました。 さらに、DXの三段階(デジタイゼーション→デジタライゼーション→DX)が、医療領域ではどこまで進んでいて、どこがまだ手つかずなのかも丁寧に描かれています。単なる技術紹介ではなく、規制のサンドボックスやグレーゾーン解消のような“動き方そのもの”に焦点が当たっているので、自分の業務に引き寄せやすいのがありがたいところでした。 読み終わって残ったのは、「波が来てから動くんじゃ遅い。とはいえ、陸で腕を組んで待っていても何も変わらない」という感覚です。オンライン診療が“第4の診療形態”として定着しつつある今、どこからなら自分の仕事に接続できるのかを考えるきっかけになる本でした。医療×デジタルに興味はあるけど、まだ自信を持って語れない…そんな人に特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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