
事業開発一気通貫 成功への3×3ステップ
秦 充洋
日経BP / 2022-08-05
この本について
事業のアイデアを思いついても、結局どこから手をつければいいのか分からないまま時間だけが過ぎていくことってありますよね。自分では考えているつもりでも、相手に話すと説得力が足りないと言われたり、顧客の反応もつかめなかったりして、「この進め方で合ってるのか…?」とモヤモヤするあの感じ、僕もずっと抱えていました。 この本が効いてくるのは、まさにその“進め方の不安”に対してです。著者が繰り返し語るのは、事業開発って結局「どれだけ広く深く考えたか」と「その考えを他者と共有しながら形にしていくか」の勝負だということ。例えば、顧客だけでなくその先にいる「顧客の顧客」まで理解する姿勢や、アイデアを頭の中に閉じ込めずにとにかく外に出してヒアリングと検証を回すやり方は、実際にやってみると視界が驚くほど変わります。さらに、限られたリソースの中で粘るのではなく、必要な資源を取り込みながら前に進むという発想も、僕自身かなり救われました。 結局のところ、事業が動き出すかどうかは「巻き込めるか」に尽きるのですが、その巻き込み方を現実的なステップに落としてくれているのがありがたいところです。「誰のどんな行動や業務を理解すればいいか」「ターゲットをどう具体化するか」「プロトタイプをどう見せるか」など、抽象論ではなく現場で使える考え方が並んでいます。 自分のアイデアにちゃんと根拠と実感を持たせたい人、そして“やり方さえ分かればもう一歩踏み出せる”と思っている人には、静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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