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ベンチャーキャピタル全史

ベンチャーキャピタル全史

トム・ニコラス and 鈴木立哉

新潮社 / 2022-09-22

累計読者数3
平均ハイライト数 7.7件/人
推定読了時間 約8時間24分
star総合評価 55/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%

この本について

仕事で新しい事業に関わったり、スタートアップの動きを追っていると、「結局どこまでが市場で、どこからが制度の力なのか」がよく分からなくなる瞬間があると思います。成功している会社の裏に何があったのかを知りたいのに、神話みたいな話ばかりが流れてきて、現実の仕組みが見えないまま判断しないといけない。僕もずっとそこにもやもやしていました。 『ベンチャーキャピタル全史』は、その曖昧さに少しだけ輪郭をつけてくれる本でした。読者のみなさんが保存していた抜粋にもありましたが、政府の制度設計がどれだけVCの進化に影響してきたか、そして「市場は市場だけで動いているわけではない」という当たり前のようで見落としがちな視点が丁寧に描かれています。僕は特に、10年以上かけて実る小さな投資が歴史を動かしてきたという点に、妙に救われました。短期で成果を求められがちな日々でも、長く育つものがあると知れるだけで呼吸がしやすくなるというか。 それに、当時のVCがどんな現実的な制約に向き合い、どんな工夫でキャッシュフローを作ろうとしていたのかを知ると、今のスタートアップ評価のロジックも少し理解しやすくなります。ネットワークや人材といった“目に見えない資源”がどれほど重要だったかも、歴史を通すと立体的に見えてきます。 制度と市場の境界が気になっている人、あるいはスタートアップの世界を神話ではなく現実の温度で理解したい人には静かに刺さる本だと思います。僕もまだ迷いながらですが、こういう背景を知ると判断に少しだけ芯が通る感覚があります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

アメリカでGAFAが次々と花開いたのは偶然ではない。その背景にはスタートアップにリスクマネーを供給してきた連綿たる「意志」があった。19世紀の捕鯨船から連続起業家たるエジソン、そしてジョブズやベゾスまで、ビジネスの革新者たちを国家規模で涵養してきた歴史を紐解く、スタートアップ元年に読むべき決定的現代経済史。
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