
危機の読書(小学館新書)
佐藤優
小学館 / 2022-09-29
累計読者数3
平均ハイライト数 26.7件/人
推定読了時間 約2時間40分
star総合評価 58/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 20%
この本について
最近、ニュースを見るたびに「自分の感情と世界の出来事がごちゃごちゃになる感じ」を覚えることが増えました。何が正しくて、何を信じて良いのか。歴史や国家の話になると急に難しくなるし、でも放っておくと不安だけが残る。そんなときに手に取ったのが『危機の読書』でした。 この本が面白いのは、国際情勢を語りつつも、結局は「危機って外で起きるだけじゃなく、自分の内側の受け止め方も含めたものなんだ」という視点をくれるところです。ナショナリズムも、民族も、実はわたしたちがなんとなく「昔からある」と思っているものが、歴史的にはかなり新しい現象だと知るだけで、ニュースを見るときの構えが変わります。また、国家が嫌う情報空間や、善意の行動が構造悪を残してしまう話など、自分の日々の判断にもつながる部分が多いのが特徴でした。 読み進めながら、「世界が複雑なのではなく、自分が単純化して理解しようとしてただけかもしれない」と気づかされます。歴史をなぞるというより、危機に向き合う“態度”を整えるための本という位置づけが近い気がします。 国際ニュースを見るたびに気疲れしてしまう人、もしくは“危機”という言葉の正体を落ち着いて考えたい人には、特に刺さると思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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出版社による紹介
危機の時代を生き抜くためのブックガイド。 コロナ禍にウクライナ侵攻、安倍元首相銃殺。さらには物価高に温暖化。遠い地で起こったはずの出来事が、あなたの暮らしを突如襲う。世界は複雑に絡まり合い、一寸先の予測さえ不可能である。ではどうするか。 <時代の危機を認識するためには、読書に裏付けられた学知の力が不可欠なのである>―まえがき ◎内村鑑三『代表的日本人』 ◎ヨゼフ・ルクル・フロマートカ『なぜ私は生きているか』 ◎宮本顕治「鉄の規律によって武装せよ!」 ◎アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』 ◎手嶋龍一『鳴かずのカッコウ』 ◎斎藤幸平『人新世の「資本論」』 いずれも、階級格差、民族的アイデンティティー、国家の暴力性、革命、インテリジェンス、環境について危機を真摯に受け止め、その克服に取り組んだ(取り組んでいる)知識人の著作である。 著者の案内を入り口にして、これらの作品を読み進めれば、現代を生き抜くヒントを得られるはずだ。 (底本 2022年9月発売作品)
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