
シーソーモンスター (中公文庫)
伊坂幸太郎
累計読者数5
平均ハイライト数 1件/人
star総合評価 40/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
人と関わるとき、相手の“善意”を信じたい気持ちと、「でも実際どうなんだろう…」という不安が同時に出てくることがありませんか。距離を詰めすぎて疲れたり、逆に身構えすぎてうまく話せなかったり。頭では分かっていても、ちょうどいい塩梅がいつも分からないまま進んでしまう。僕もよくそこでつまずきます。 『シーソーモンスター』を読んでいて刺さるのは、まさにその揺らぎをそのまま物語に落とし込んでいるところです。熊と共存できるのは、熊の本質を知っている人だけ、という一節がありますが、人間相手でも同じで、ただ「愛があれば大丈夫」と思い込むだけでは関係は続かない。とはいえ、人を善悪で割り切るほど単純でもない。この両方の視点が物語の中で自然に提示されていて、自分の人づき合いの距離感をそっと見直すきっかけになるんです。 そして作中に出てくる“ジャマー”という存在が、まさに人間関係に紛れ込むノイズのメタファーのようにも読めて、自分が最近モヤッとした場面が思い出されました。相手が悪いわけでも自分が間違っているわけでもない、ただ価値観や前提が微妙にずれているだけ。そこに気づけるだけで、少し呼吸がしやすくなる感覚があります。 人との距離感にいつも悩む人、割り切れない気持ちを抱えたまま進んでしまう人には、静かに効く物語だと思います。
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開始終了
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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出版社による紹介
バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」) アナログに回帰した近未来。配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手檜山に追われる。(「スピンモンスター」) 時空を超えて繋がる二つの物語。「運命」は、変えることができるのか――。
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