
ルポ 特殊詐欺 (ちくま新書)
田崎基
筑摩書房 / 20221110
累計読者数3
平均ハイライト数 9.3件/人
star総合評価 43/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 27%
この本について
最近、「なんでこんなに“普通の人”が犯罪に巻き込まれてしまうんだろう」と考えることが増えました。自分とは関係ない世界の話だと思いたいのに、ニュースを見るたびにその距離感が揺らぐ。そんなモヤモヤを抱えているときに、この本を読むと視界が少し変わります。 『ルポ 特殊詐欺』は、被害者側ではなく“犯人側”から構造を描いた一冊です。読んでいて一番刺さったのは、末端が簡単に消耗されていく仕組みが、個人の弱さではなく社会の格差や孤立にしっかり根を張っているという点でした。「闇バイトから一歩踏み込んだだけで共同正犯になる」「受け子が次々と捕まり、組織の上にはほとんど手が届かない」など、切り取られたニュースでは見えない現実が淡々と積み上がっていきます。 もう一つは、加害者の行動が“判断の連続”ではなく、“逃げ場を失った結果”として描かれているところです。100万円盗っても取り分は1.5%、SIMカードを川に捨てながら移動し続ける飛び、指示役の男の姿は最後までつかめない。この距離感を知ると、「悪い奴が悪いことをした」という単純な説明では足りなくなるはずです。 犯罪報道の裏側を、もう少し立体的に見たい人に刺さる本だと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの54%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
強盗まがいの凶行で数百万円だまし取られる被害者。「家族を殺すぞ」と脅され、犯行から抜け出せない末端従事の若者。今最も身近で凶悪な犯罪のリアルに迫る。
騙すも地獄、騙されるも地獄――オレオレ詐欺、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺盗などの「特殊詐欺」が社会問題化して20年余、累計被害総額は5743億円、1日あたり7730万円の被害が出ている。年々手口が巧妙化し、強盗や傷害、殺人未遂事件を引き起こすなど粗暴化し、末端で犯行に及んでいるのはSNSでの「闇バイト」募集から簡単にリクルートされた若者だ。本書は近年に起きた事件に取材し、犯罪グループ側の組織の構図、実行の手口を犯人の視点から描く。少年から高齢者まで、全世代が警戒すべき凶悪犯罪のリアル。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




