
50歳からの勉強法 (人生100年時代BOOKS)
和田秀樹
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2023-02-17
この本について
四十代後半くらいから、なんとなく意欲が落ちてきたり、仕事がルーティン化して頭を使う機会が減ったりして、「このまま自分は緩やかに下っていくのかな…」みたいな不安がじわっと出てくることがあります。自分も同じで、やりたい気持ちはあるのに、前みたいにスイッチが入らないことが増えてきました。 この本がよかったのは、「歳をとると頭が使えなくなる」のではなく、「頭を使うのが億劫になるだけ」という視点を先に提示してくれたところです。そのうえで、前頭葉の萎縮や男性ホルモンの低下がどう意欲に影響するのか、そしてそれをどう補っていくかが具体的に書かれていました。例えば、自分と違う意見にあえて触れることや、答えを出すより問いをつくる姿勢を持つことが、思考の硬直を防ぐといった話は、実際に日々の会議で意識すると効果を感じます。また、目標を「お金・時間・距離・スキル」に分解して現実的に確認していくやり方は、漠然とした不安を行動に変えるときにとても使いやすいです。 五十代前後は、知識よりも思想が問われる年代だと書かれていて、妙に腑に落ちました。自分が何を大事にしているのか、どんな答えを試してみたいのかを、自分で組み立て直すタイミングなのかもしれません。好きなことを勉強にしてしまう、という提案も、張り切る必要はないけれど「これなら続くかも」と思える視点でした。 「意欲は落ちてきたけれど、まだ自分の頭をちゃんと使いたい」と感じている人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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