
これでは、不幸まっしぐら 今すぐ変えたい30の思考・行動
大愚 元勝
佼成出版社 / 2023-01-30
この本について
仕事でも生活でも、気づけば「人の評価」に心を揺らされていることが多いなと思います。成果が出ても落ち着かないし、うまくいかない時は自己否定が一気に押し寄せる。つい比べたり、妬んだり、怒ったりしてしまう自分に、あとで疲れてしまうこともあります。そういうときに、いったん立ち止まらせてくれたのがこの本でした。 印象的だったのは、「注目されたい自分」と「黒子である自分」が内側でずっと戦っている、という視点です。誰に見られているかで行動が変わると、心の軸が他人に明け渡されたままになる。評価に左右される日常のしんどさって、実はここに原因があるのかもしれません。また、怒りや妬みといった感情を「心の炎症」としてとらえる考え方も、妙に腑に落ちました。感情を悪者にするのではなく、まずは自分の内側で何が起きているのかを静かに観察するところから始める、という現実的なアプローチです。 さらに、日々の習慣そのものを見直す「行持」という考え方も、この本の大きな柱です。うまくいかないと感じているときほど、気持ちではなく、淡々とした日々の過ごし方のほうが影響している。決まった時間に自分の心を定点観測する、短い瞑想を取り入れる、そのくらいの小さな調整で心の炎症が落ち着くことがある。そんな地味だけれど確かな方法が語られています。 他人の評価や比較で心が疲れやすい人、つい感情に振り回されてしまう自覚のある人には、特にしっくりくると思います。気合いやポジティブさではなく、日常のほうを静かに整える一冊でした。
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