
クンダリニー覚醒
成瀬雅春
この本について
仕事が忙しくなると、呼吸が浅くなったり、身体の感覚そのものを置き去りにしているな…と感じることが増えます。頭では「整えたい」と思うのに、いざ瞑想や運動を始めると、何をどう意識すればいいのかわからないまま時間だけが過ぎていく。そんなときに、この本を読むと少し視点が変わります。 『クンダリニー覚醒』はスピリチュアル寄りの言葉が多いのですが、刺さるところはもっと地に足のついた部分で、たとえば「片足立ちの練習で意識が育つ」とか「足指が使えると腰の回転が軽くなる」とか、身体感覚の精度が上がることで日常の集中力や生命力まで変わる、という地道なプロセスが丁寧に語られています。ムーラバンダ(肛門の引き締め)の説明も、神秘的な能力というより、どこに力が入り、どこが余計に緊張しているのかを細かく観察するトレーニングとして読むと、身体の扱い方が一段深くなる感覚があります。 もうひとつ良かったのは、危険な近道にかなり慎重な姿勢が書かれている点です。誤った方法で「エネルギーが漏れる」ような例を挙げつつ、結局は丁寧に意識を積み重ねるしかない、と繰り返し語る。その地味さが逆に安心で、「焦るより、まず身体の感覚を整えることからでいいんだな」と落ち着けました。 身体の内側をていねいに扱う練習を続けたいけれど、いまの自分の感覚が合っているのか不安になる人。そんな人にはしっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
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