
組織・チーム・ビジネスを勝ちに導く 「作戦術」思考
小川 清史
ワニブックス / 2023-03-22
この本について
仕事で「全体最適って結局どうやるの?」とか、「任せたいのに任せられない」「部下が気を利かせすぎてズレる」みたいな小さな違和感を抱えたまま働くこと、けっこうあると思います。自分もずっとモヤモヤしていた側です。 この本がいいのは、理想論ではなく“戦略と現場のあいだ”をどうつないでいくかを、作戦術という視点で整理してくれるところです。ミッションコマンドの話も、ただ「任せたら自走するチームになる」という単純な話ではなくて、リーダーがフォロワーの業務を把握し、逆にフォロワーもリーダーの意図を理解しやすい環境をつくることまで含めて語られているのが現実的でした。気を利かせすぎて個別最適に走る構造や、改善案だけ出して本質の問題が言語化されていないケースなど、「ああ、これ現場で見たことあるな」という場面がいくつも出てきます。 特に自分が効いたのは、全体最適はOJTだけでは育たないという指摘でした。普段の業務ではどうしても目の前の数字やタスクに意識が向きがちで、戦略目標とのつながりは後回しになりやすい。そこを意識して育てないと、チームは自然に全体最適へ向かってはいかないんだと腹落ちしました。リーダーだけで背負う話でもなく、フォロワーも「自分の役割の範囲内でどう全体に寄与するか」を考える必要がある、という両面の視点もありがたいです。 「任せる・任されるのバランスでいつも悩む人」にはかなり刺さると思います。自分とチームの動きを、いったん作戦術という視点で見直したいときにちょうどいい一冊でした。
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