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完全シミュレーション 台湾侵攻戦争 (講談社+α新書)

完全シミュレーション 台湾侵攻戦争 (講談社+α新書)

山下裕貴

講談社 / 2023-04-19

累計読者数42
平均ハイライト数 2.7件/人
推定読了時間 約2時間30分
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 24%

この本について

国際ニュースを追っていると、台湾や中国の話題が出るたびに「実際のところ、何が起き得るのか」「どこまで本気で考えておくべきなんだろう」と、ぼんやりした不安だけが残ることがあります。専門家の強い言葉を聞いても、自分の生活とどうつながるのかまでは見えにくいままなんですよね。 この本が役に立つのは、そうした霧みたいなモヤモヤを、いくつかの具体的な視点に置き換えてくれるところです。たとえば、攻撃側と防御側の戦力差の話を読むと、「どの国が強い弱い」ではなく、現実的に“何がどこまで可能なのか”という距離感が掴めます。また、台湾の産業や歴史的背景に触れると、よく聞く半導体や親日国という言葉が、単なる情報ではなく“日本とつながる現実の条件”として見えてきます。さらに、ハイブリッド戦や日米安保の仕組みを知ると、戦争を「戦車とミサイルの話」だけで捉えるのは危うい、と自然に感じられるようになります。 読みながら思ったのは、これは軍事好きの人のためというより、「世界情勢を自分の生活や仕事と結びつけて考えたいけど、極端な意見には振り回されたくない人」に合う本だということです。シミュレーションと言いつつ煽りはなく、むしろ冷静に状況を立体的に捉えるための材料が並んでいます。 国際ニュースを見るたびに不安が募るタイプの人ほど、現実的な視点を取り戻すきっかけになると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「問題は、侵攻のあるなしではない。それがいつになるかだ」 中国の台湾侵攻について、各国の軍事・外交専門家はそう話す。 中国の指導者・習近平はなにをきっかけに侵攻を決断するのか。 その際、まず、どのような準備に着手するのか。 アメリカ・台湾はその徴候を察知できるのか――。 元陸上自衛隊最高幹部が、台湾侵攻を完全にシミュレーションした! 陸上自衛隊の第三師団長、陸上幕僚副長、方面総監を務めた元陸将・山下裕貴氏は、沖縄勤務時代には与那国島への部隊配置も担当した。中国人民解放軍、米インド太平洋軍、そしてもちろん自衛隊の戦力を知り尽くす。戦地となる台湾周辺の地形も分析し、政府首脳も参加する机上演習(ウォーゲーム)のコーディネーターも務める、日本最高の専門家で、本書はいわば、「紙上ウォーゲーム」である。 中国と台湾を隔てる台湾海峡は、もっとも短いところで140キロもある。潮の流れが速く、冬場には強風が吹き、濃い霧が発生して、夏場には多くの台風が通過する、自然の要害である。 ロシアによるウクライナ侵略では、地続きの隣国にもかかわらず、弾薬や食料などの輸送(兵站)でロシア軍は非常な困難に直面し、苦戦のもっとも大きな原因となった。 中国は台湾に向け、数十万の大軍を波高い海峡を越えて送り込むことになる。上陸に成功しても、その後の武器・弾薬・燃料・食料・医薬品の輸送は困難をきわめる。 「台湾関係法」に基づき、「有事の場合は介入する」と明言しているアメリカも、中国の障害となる。アメリカ軍が動けば、集団的自衛権が発動され、同盟国の日本・自衛隊も支援に回る。 つまり、自衛隊ははじめて本格的な戦闘を経験することになる。 日米が参戦すれば、中国は台湾、アメリカ、日本の3ヵ国を敵に回し、交戦することを強いられる。 それでも、習近平総書記率いる中国は、「必勝」の戦略を練り上げ、侵攻に踏み切るだろう。 そうなったとき台湾はどこまで抵抗できるのか。 アメリカの来援は間に合うのか。 台湾からわずか110キロの位置にある与那国島は、台湾有事になれば必ず巻き込まれる。与那国島が、戦場になる可能性は高い――。 手に汗握る攻防、迫真の台湾上陸戦分析!
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