
完全シミュレーション 台湾侵攻戦争 (講談社+α新書)
山下裕貴
講談社 / 2023-04-19
この本について
国際ニュースを追っていると、台湾や中国の話題が出るたびに「実際のところ、何が起き得るのか」「どこまで本気で考えておくべきなんだろう」と、ぼんやりした不安だけが残ることがあります。専門家の強い言葉を聞いても、自分の生活とどうつながるのかまでは見えにくいままなんですよね。 この本が役に立つのは、そうした霧みたいなモヤモヤを、いくつかの具体的な視点に置き換えてくれるところです。たとえば、攻撃側と防御側の戦力差の話を読むと、「どの国が強い弱い」ではなく、現実的に“何がどこまで可能なのか”という距離感が掴めます。また、台湾の産業や歴史的背景に触れると、よく聞く半導体や親日国という言葉が、単なる情報ではなく“日本とつながる現実の条件”として見えてきます。さらに、ハイブリッド戦や日米安保の仕組みを知ると、戦争を「戦車とミサイルの話」だけで捉えるのは危うい、と自然に感じられるようになります。 読みながら思ったのは、これは軍事好きの人のためというより、「世界情勢を自分の生活や仕事と結びつけて考えたいけど、極端な意見には振り回されたくない人」に合う本だということです。シミュレーションと言いつつ煽りはなく、むしろ冷静に状況を立体的に捉えるための材料が並んでいます。 国際ニュースを見るたびに不安が募るタイプの人ほど、現実的な視点を取り戻すきっかけになると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界 (幻冬舎新書)
峯村健司, 小泉悠, 鈴木一人, 村野将, 小野田治, and 細谷雄一

日本の軍事的欠点を敢えて示そう (かや書房)
江崎道朗

米中もし戦わば 戦争の地政学 (文春e-book)
ピーター・ナヴァロ, 赤根洋子, and 飯田将史

核兵器について、本音で話そう(新潮新書)
太田昌克、兼原信克、高見澤將林、番匠幸一郎

日本人にどうしても伝えたい 教養としての国際政治 戦争というリスクを見通す力をつける
豊島 晋作
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要