ヨムナビ
午後のチャイムが鳴るまでは

午後のチャイムが鳴るまでは

阿津川 辰海

累計読者数4
平均ハイライト数 1.5件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 50%

この本について

忙しさに追われていると、ちょっとした遊び心や余白みたいなものをどこかに置き忘れてしまった気がして、ふと立ち止まることがあります。大人になった自分が、昔より「工夫して楽しむ」ことが下手になったような、あのモヤモヤです。真面目に生きようとするほど、生活が一本調子になっていく感じ、僕もよくあります。 『午後のチャイムが鳴るまでは』を読んでまず感じたのは、そのモヤモヤをやわらかくほぐしてくれるような、ゆるい呼吸のしやすさでした。学校という小さな世界で起きるミステリといっても、人は死なないし、事件もどこか可笑しい。そのうえ、登場人物たちはありふれたものを使って精一杯遊ぼうとする。高校生にしてはちょっと子供っぽくて、時には馬鹿馬鹿しい。でも、その姿勢に触れると、自分の生活にも「このくらいの余白なら作れるかもしれない」と思えてくるんです。 もうひとつ効いたのは、軽さと知的なおもしろさがきちんと同居しているところでした。語りの中に突然出てくる着丼のような素っ気ない一言や、蓋然性をめぐるちょっとした言い回しに、日常の中で眠っていた感覚がふっと起き上がる感じがあります。難しく構えさせずに、でも小さく視点をずらしてくれる。そのバランスがちょうどいい。 日常が平板に感じてしまうとき、あの頃の自分が持っていたはずの“遊びの感覚”を少し取り戻したい人には、静かに刺さる一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

九十九ヶ丘高校の昼休みは大忙し! 65分間の「完全犯罪」を暴くのは誰? 当代一の俊英が圧倒的な熱量で描く、傑作学園ミステリ!
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要