
11文字の檻 青崎有吾短編集成 (創元推理文庫)
青崎 有吾
東京創元社 / 2022-12-09
累計読者数3
平均ハイライト数 16件/人
推定読了時間 約4時間43分
star総合評価 57/100
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この本について
最近、情報も人間関係も「全部つながってしまう感じ」に疲れることがあります。何を覚えておけばいいのか、どこまで踏み込んでいいのか、自分でもよく分からなくなるあの感じです。青崎有吾の『11文字の檻』を読んでいて、抜粋の多くがその曖昧な境界線に触れているのを見て、刺さる理由がなんとなく分かりました。 この短編集は、派手なトリックよりも、人の距離感とか、記憶の残り方とか、関わりすぎたくない相手にどう向き合うかみたいな、日常の迷いに近いところをそっと突いてきます。「友達ってどうでもいい話をするためにいる」というセリフも、「一年後これを覚えているだろうか」というつぶやきも、こちらの生活に静かに染み込んできます。事件を解くというより、世界の見え方が少しズレて戻ってくるような感覚が残るんですよね。 それに、クセの強い登場人物たちの言葉が一度読むと妙に残ります。人生に干渉されたくない恋澤姉妹や、何かを隠している気配しかしないワラビの存在感は、物語を超えて「自分の身の回りにもこういう距離感の人いるな」と思わせてくれます。読み終わるころには、他人との関わりを少しだけ俯瞰できるようになっていて、そこがこの本のいちばんの効き目だと思います。 誰かと距離を取りたい気持ちと、近づきたい気持ちを同時に抱えている人に刺さる短編集です。
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出版社による紹介
なんと、『体育館の殺人』の衝撃から10年! 平成のエラリー・クイーンは、短編もここまですごかった 本格ミステリ、SF、人気コミックのトリビュートまで、全8話 傑作「11文字の檻」(書き下ろし)収録 『体育館の殺人』の衝撃のデビューから10年。“平成のエラリー・クイーン”と称された青崎有吾は、短編の書き手としても高い評価を獲得し、作品の幅を広げ続けている。JR福知山線脱線事故を題材にした人間ドラマ「加速してゆく」、全面ガラス張りの屋敷で起きた不可能殺人の顚末「噤ヶ森の硝子屋敷」、観測不能な最強の姉妹を追う女たちの旅路「恋澤姉妹」、奇妙な刑務所に囚われた男たちの知力を尽くした挑戦を描く力作書き下ろし「11文字の檻」に、人気コミックのトリビュート作やショートショートまで、10年の昇華である全8編を収録。 【目次】 まえがき 加速してゆく 噤ヶ森の硝子屋敷 前髪は空を向いている your name 飽くまで クレープまでは終わらせない 恋澤姉妹 11文字の檻 著者による各話解説
目次
加速してゆく 噤ケ森の硝子屋敷 前髪は空を向いている your name 飽くまで クレープまでは終わらせない 恋澤姉妹 11文字の檻
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