
ブランド・パワー ブランド力を数値化する「マーケティングの新指標」(MarkeZine BOOKS)
木村 元
翔泳社 / 2023-12-22
この本について
マーケの仕事をしていると、「うちのブランドって、結局どこが弱いんだ?」みたいなモヤモヤがずっと残りませんか。広告を出しても手応えがあったりなかったり、競合と比べて何が効いているのかも判然としない。それでも数字は追わないといけないから、結局は場当たり的に回してしまう。僕自身もずっとそのループにいました。 この本が助けてくれたのは、ブランドの“現状”をちゃんと見える化できるようになったことです。認知の「量」と「質」を分けて考えるだけでも、どこから手をつけるべきかが急にクリアになるし、助成想起・純粋想起・想起集合といった指標で自社と競合を並べてみると、ボトルネックが思っていた場所と違うことがよくあります。さらに、POPsとPODsを全部揃えようとしなくていい理由が腹落ちすると、ブランドイメージづくりの迷いが少し軽くなります。どの強みを伸ばすのが現実的なのかを、数字を軸に判断できるようになるからです。 個人的に一番効いたのは、売れているから大丈夫、という思考をやめられたことでした。戦略で狙った層と実際の購買層がズレていないかを定期的に確認しないと、いつか必ず頭打ちになるという指摘は、耳が痛いけれど現実的です。四半期ごとにブランド・パワーで状態を診断する習慣を作るだけでも、施策の良し悪しを落ち着いて振り返れるようになります。 「ブランドの伸び悩みの理由を、感覚ではなく構造で理解したい人」に沁みる本だと思います。僕みたいに日々の施策で迷子になりがちな人ほど、救われる部分が多いはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
読書の順序
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