
計算する生命(新潮文庫)
森田真生
新潮社 / 2023-11-29
累計読者数4
平均ハイライト数 14.5件/人
推定読了時間 約3時間20分
star総合評価 55/100
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この本について
仕事でも勉強でも、「ちゃんと理解してから動きたいのに、いつまで経っても腑に落ちないまま手だけが動いている」ときがあります。わかった気もしないし、でも進まないといけない。あの宙ぶらりんな感じって、けっこうしんどいんですよね。僕も数学やAIの話になるとよくそこでつまずきます。 『計算する生命』は、そのモヤモヤを無理に解消しようとせず、むしろ別の角度から照らしてくれる本でした。たとえば、“意味がわからなくても、とりあえず規則に身を委ねてみると、理解は後からやってくる”という指摘。これは数学に限らず、仕事で新しいツールを触るときの感覚にも近くて、安心させられました。また、“世界を正しく描写するより、世界に参加しながら動いていくことの方が大事”という視点も、完璧な計画を立てたがる癖をゆるめてくれます。AIの話題に関しても、人間の知性が機械に寄っていく危うさが描かれていて、自分の思考の癖を見直すきっかけになりました。 理屈を整える前に手が止まってしまいがちな人、あるいは「理解ってそもそも何なんだろう」と立ち止まることがある人には、静かに効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
「計算」は私たちの生活のそこかしこに現れる。では、指やペンを使う足し算や筆算と、膨大な電力を消費する巨大コンピュータによる計算は、何が異なるのだろうか。機械が人間の能力を遥かに超越し、日夜無言で計算し続けるいま、私たちには一体何が残されるのだろうか――。気鋭の独立研究者が数学史を遡り、いつしか生命の根源まで辿り着いた果てに提示する新たな地平。河合隼雄学芸賞受賞作。(解説・下西風澄)
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