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なぜこんな人が上司なのか(新潮新書)

なぜこんな人が上司なのか(新潮新書)

桃野泰徳

新潮社 / 2024-03-18

累計読者数4
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約2時間8分
star総合評価 51/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 33%

この本について

職場で「なんであの人が上司なんだろう」と思いながら、理由もわからずモヤモヤだけが積み上がっていく時ってありますよね。自分の努力が報われない感じや、無駄としか思えない仕事を振られて心が削られていく感じ。誰かのせいにしたくなる気持ちも出てくるけれど、じゃあ自分はどう動けばいいのかとなると急に視界が狭くなる。そんな時に、この本がけっこう効きました。 まず救われるのは、「リーダーの質が組織を決める」という話が、精神論じゃなく具体例で描かれているところです。ビッグモーターのような構造がなぜ生まれるのかとか、新聞社がなぜ衰退したのかなどを読んでいると、自分の職場で起きている違和感が少し言語化されていきます。また、上司の問題だけではなく、「自分も気づかぬうちに同じことをしている可能性」に触れてくれるので、単なる上司批判本になっていないのもありがたいところです。 さらに印象的だったのが、「短期間での急成長を目指すリーダーほど組織を壊す」という指摘。目先の成果ばかり求めてしまう焦りは、多くの人がどこかで感じているはずで、そこから少し距離を置いて考えるきっかけになります。任務分析の話や、必要な目標と望ましい目標を分ける考え方も、日常の仕事を整理する視点としてかなり実用的でした。 上司に疲れた人というより、「組織の中で自分の立ち位置を見失いかけている人」に刺さる本だと思います。読んでスカッとするタイプではないですが、自分の働き方を静かに整えてくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

責任は取らず、手柄は自分のものに。失敗の本質を見抜けず、数字も時代の変化も読めず、無駄な努力を続ける。見当違いの対策を無理強いする――「あの人のことだ」と頭に浮かんだならば、ぜひ本書を開いていただきたい。無能な上司、経営者らの抱える根本的な問題と、そうならないための有益なアドバイスが詰まっているからだ。リーダー教育不在の日本企業に、ユーモアと新鮮な知見を込めた痛烈な一撃を食らわす一冊。
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