
組織力を高める
古田 興司、平井 孝志
この本について
チームを動かす立場になると、「伝えているつもりなのに動いてくれない」「そもそも自分の判断が正しいのか自信がない」といったモヤモヤが出てきます。自分ひとりで頑張っても限界があるのに、人を育てる余裕もない。そんな板挟みの状態が続くと、何が正解なのか分からなくなります。 この本が刺さるのは、そうした“現場のリアルな悩み”を前提にして、組織がうまく回らない理由を人の特性や情報の減衰といった具体に落として説明してくれるところです。単なる精神論ではなく、マネジャーが本当にやるべき行動が細かく示されていて、特に「同じメッセージをしつこいくらい伝え続けること」や「目的を自分の言葉で語り抜くこと」など、今日から試せる視点が多いと感じました。対話を途中で必ず挟み、何ができて何ができなかったのかを共有するプロセスも、やる気の源がどこにあるのかを丁寧に扱っていて、現場の温度に合っています。 読みながら感じたのは、組織力とは大きな改革のスローガンではなく、一人ひとりの小さな行動様式の積み重ねなんだという、当たり前だけど忘れがちな視点です。結果を出すことと、人を育てることを同時にやらなければいけないしんどさを抱えている人ほど、この本の内容は現実的に響くはずです。 「成果を求められる中で、人も育てたいと葛藤している人」に特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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