
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
本間浩輔
ダイヤモンド社 / 2017-03
この本について
部下との1on1、形だけ回していて「これ意味あるのかな…」と不安になること、僕もよくあります。聞き役に徹したつもりが、気づけば自分の知りたいことばかり尋ねていたり、アドバイスに寄せすぎて部下の本音が遠ざかったり。そもそも、信頼関係が薄いまま時間だけ確保しても、表面的な会話で終わってしまうんですよね。 この本が効いたのは、1on1の「目的」を現実的なサイズで捉え直せたところです。部下の経験を言語化してもらうことが軸にあるから、上司が話を運ぶのではなく、部下が自分のテーマを持ち込める環境をつくる。例えば、初めの一言を「今日は何を話そうか」に変えるだけで、準備の仕方も向き合い方も変わります。また、質問は情報収集ではなく、部下の思考を動かすためのきっかけでいいとわかると、無理に深掘りしようとして空回りする感じが減りました。 制度として定期的に場をつくることの意味も丁寧に書かれていて、「仕組みとしてやるからこそ、部下が安心して話せる」という視点は自分にはなかったものです。信頼関係の作り方や、1on1後に行動につながる締め方など、実務で迷いがちなポイントも淡々と触れられていて、過度に理想論を押しつけないのがちょうどいい。 部下との対話が「なんとなく雑談」で終わりがちな人、あるいは「聞くって何をすればいいのか分からない」と感じている人には特に刺さると思います。僕もまだ試行錯誤中ですが、少なくとも1on1を“整えるための視点”は確実に増えました。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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