
エンジェル投資家 実践バイブル
山本敏行
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2024-03-21
この本について
起業やスタートアップの情報を追っていると、「結局どこを見れば失敗しにくいんだろう…」というモヤモヤが残りがちです。周りの成功談だけでは判断材料にならないし、かといって専門書は一気に難度が上がる。自分もそのあいだでよく立ち止まっていました。 この本がありがたかったのは、きれいごとを避けて、実務として何が “危ないパターン” なのかを具体的に示してくれるところです。たとえば、学生発のサービスでよくある「学生にしか刺さらない構造」や、株の持ち方ひとつで後の資金調達が詰まる話。どれも現場の温度があって、自分の判断軸を見直さざるを得ませんでした。 また、J-KISSのような投資手法の仕組みや、シリーズA/Bまでの流れも、実際にどんなタイミングで投資家が動くのかが書かれていて、点で散らばっていた知識が線につながる感覚がありました。 読みながら感じたのは、「エンジェル投資ってギャンブルなんじゃないの?」という先入観が、実は“どの段階で何を見るか”が曖昧だっただけなんだな、ということです。身近なペインからの起業でも、マーケットが死海なのかブルーオーシャンなのかの見分け方や、なぜ自分がその領域で戦えるのかという根拠の探し方は、投資家だけでなく起業を考えている側にも効きます。 自分と同じように、スタートアップの世界を「なんとなく理解しているつもり」からもう一歩踏み込みたい人には、かなり腹落ちする内容だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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