
59-60――奥田民生の 仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル
奥田 民生
ダイヤモンド社 / 2024-10-19
この本について
年齢を重ねるほど、「無理がきかなくなってきたな」と感じる場面が増えてきますよね。若い頃みたいに全部やろうとすると体力が続かないし、かといって手放すのもどこか怖い。人間関係でも、後輩には変に気を遣われるし、同世代とはなんとなく距離が縮まらない。そんな微妙な“やりづらさ”みたいなものを抱えたまま、日々をこなしている人は多いと思います。 奥田民生さんの『59-60』は、そういう「大人になった自分との折り合い」のつけ方がやたら現実的で、読んでいて気持ちがラクになります。たとえば、得意じゃないことは得意な人に任せるとか、無理に親友を作ろうとしないとか、若い人には年長者の自分から声をかけるとか。一見ゆるく聞こえるのに、実際やってみると仕事も人間関係もだいぶ軽くなる視点ばかりなんですよね。 特に刺さったのは、「できませんと言っても負けじゃない」という話と、「続けるためにはときどきやらない」という考え方。どちらも自分を甘やかしているようでいて、実は長く働き続けるための現実的な調整なんだと感じました。肩書や結果より、機嫌よく続けられるペースをつくる。そのために余計な背伸びをやめる。民生さんの言葉は、そういう“等身大の働き方”を肯定してくれます。 こんな人に刺さると思います。頑張りたい気持ちはあるのに、最近ちょっと疲れ気味な大人。仕事も人付き合いも「ほどよく」でいいのかもしれない、と少し肩の力が抜ける本です。
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