
ゲーム作家の全思考
米光一成
大和書房 / 2025-05-21
累計読者数3
平均ハイライト数 7.3件/人
star総合評価 50/100
trending_up後半加速型
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この本について
アイデアを考えるときって、つい「ちゃんとした答え」を出さなきゃと力が入ってしまいますよね。手が止まったまま時間だけが過ぎていって、結局なにも形にならない……自分もよくそのパターンにハマります。頭では「もっとラフでいいはず」と分かっていても、どこかで「外れのない案」を求めてしまうんですよね。 『ゲーム作家の全思考』を読んで救われたのは、この本が“いいアイデアを出そう”という前提をいったん横に置いてくれたことでした。A4の紙に5分で60個書き出す、考える暇もないスピードで手を動かす。「駄案こそ大事」という視点も含めて、ぐちゃぐちゃした種のまま抱えておいていいんだ、と肩の力が抜けました。また、アイデアを「出す」ものではなく「森として育つもの」と捉える話もあって、単発のひらめきを追うより、日常の中でゆっくり繁っていくものとして扱う感覚が初めて腑に落ちました。 もうひとつ響いたのは、タイトルづくりやゲームの構造を語りながら、結局は「相手とのやりとり」をどう設計するかという話に戻ってくるところです。ものづくりが独り相撲になってしまう時期ほど、相互の動きやコミュニケーションとして作品を考える視点が効きます。 「アイデアをどう形にしていいか分からないまま、でも作りたい気持ちはある」という人には、特にしっくりくる一冊です。
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