
職場を上手にモチベートする科学的方法――無理なくやる気を引き出せる26のスキル
グロービス経営大学院, 若杉 忠弘, 浜屋 祐子, 米良 克美, and 太田 昂志
この本について
最近、部下のモチベーションが安定しないとか、自分自身も気力が続かない日があるとか、そんな小さなモヤモヤを抱えたまま仕事を回している人、多いんじゃないでしょうか。私も「もっと理由がハッキリしていれば対処できるのに」と思いながら、結局そのままにしてしまうことがよくあります。 この本を読んで少し見方が変わったのは、やる気って“言葉で押し込むもの”ではなくて、環境や関わり方の調整で自然と出てくるものなんだと腹落ちしたことでした。たとえば、新人に価値観をみっちり教え込むより「自分らしく働いていい」と伝えた方が、結果的には組織になじむという話。力で押すほど人は動かなくなる、という当たり前だけど忘れがちな感覚を思い出させてくれます。 また、週に2時間自然に触れるだけで自律性や有能感が回復していくという研究も印象的でした。散歩でも公園でもよくて、細切れでも累積するという現実的なラインなので、忙しい人でも取り入れやすい。睡眠の6時間以下は改善必須という指摘も含めて、「やる気は仕組みと生活の積み重ねで支えられる」と実感できました。 職場での裁量やフィードバックといった“仕事のリソース”と、自分の楽観性や自己効力感といった“個人のリソース”の両方を整えるという考え方は、努力論に寄りすぎず環境論に偏りすぎず、バランスが取りやすいです。成長マインドセットも「変えられるものは2つある」と具体的に教えてくれるので、無理に前向きを強制される感じもありません。 自分やチームのやる気に振り回されがちな人、そして「もっと上手くやれたらいいのに」と quietly 悩んでいる人には、現実的に役立つ一冊だと思います。
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