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渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

渇愛 ~頂き女子りりちゃん~

宇都宮直子

累計読者数14
平均ハイライト数 15.9件/人
star総合評価 64/100
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この本について

最近、誰かの言動に「なんでこんな極端な行動に走るんだろう」とか、「この人は何を拠り所にしてるんだろう」と、うまく説明できないモヤモヤが残ることが多いです。相手の価値観が自分の前提とまったく噛み合わないと、判断も感情も揺さぶられますよね。 『渇愛』は、まさにその“ズレ”の正体を一つずつ輪郭化していく本でした。 読んでいて印象的だったのは、りりちゃんが単に「加害者」か「問題のある若者」では片づけられず、彼女の背後にコミュニケーションの欠落や、居場所がないまま“成果だけを先に買える世界”に依存せざるを得なかった事情が透けて見えるところです。犯罪の論理が生まれる瞬間や、「自分だけが悪いわけじゃない」と思い込む構造が、かなり具体的に描かれていて、こちら側の思い込みも揺さぶられました。 もうひとつ刺さったのは、彼女が受け取れなかった人との距離感です。支援者や崇拝者はいても「友達はいない」という指摘が象徴的で、周囲が期待や利害で彼女を囲んでしまうと、人はこんなにも判断を失っていくのか、という怖さと切なさが同時に来ます。誰かを“救うつもり”で近づくことの危うさも描かれていて、こちらの姿勢まで問われる感覚がありました。 「理解できない他者の行動に、理由を見つけられずにいる人」に静かに刺さる本だと思います。極端な例を通して、私たち自身の価値観のほころびも確かめられる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

複数の男性から総額約1億5千万円を騙し取ったうえ、その方法を「魔法のマニュアル」として販売して逮捕され、世間の耳目を集めた「頂き女子りりちゃん」に、接見や裁判傍聴、関係者への取材から迫っていく。
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