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生きとるわ (文春e-book)

生きとるわ (文春e-book)

又吉 直樹

文藝春秋 / 2026-01-28

累計読者数3
平均ハイライト数 11.7件/人
推定読了時間 約6時間8分
star総合評価 49/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 44%

この本について

人間関係で、どこまで相手に踏み込み、どこまで自分を守ったらいいのか。頭では「距離感が大事」だとわかっていても、実際の場面では曖昧なまま動いてしまって、後からモヤモヤが押し寄せることってあると思います。特に、お金や頼られごとが絡むと、正しさより先に「自分は冷たくないか」という不安が顔を出してくる。僕自身もずっとこの辺りで迷ってきました。 又吉直樹『生きとるわ』は、その曖昧さを、説得でも教訓でもなく、ただ人間たちの生々しさを通して見せてくる小説です。抜粋を読んでくれた方ならわかると思いますが、「助け合い」や「友情」といった綺麗な言葉の裏で、誰がどんな説明書を握っているのかが、人ごとじゃない形で描かれるんですよね。例えば、貸し借りの重さが人によって全く違うこととか、同じメールがコピペで送られていたと気づく瞬間とか、表向きの言葉と本心のズレが妙に身に覚えがある。そういう場面が続くことで、自分が無意識に背負ってきた価値観に少し距離が生まれます。 読んでいて痛い箇所も多いんですけど、不思議と救われるのは、「個と社会の境目ってどこか」という問いがずっと静かに流れているからかもしれません。誰も正解を持っていない世界で、それでも人に振り回されながら生きている登場人物たちに、自分の弱さごと許されるような感覚があるんです。 人との距離感に疲れやすい人、いつも“いい人”をやりすぎてしまう人には特に刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

又吉直樹6年ぶりの長編小説! 「生きる」とは、こんなにもやりきれなくて、おかしい—— 累計354万部『火花』から10年後に書き上げた、新たなる代表作! 公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。 しかし、高校時代の仲間だった横井に500万円を貸したことから、その人生は狂い始める。横井は他の仲間たちからも借金を重ねたあげく、姿をくらましていた。 阪神タイガースのセ・リーグ優勝が決まった夜、岡田は大阪・道頓堀で偶然横井と再会する。 貸した金を取り戻そうとする岡田は、逆にさらなるドツボにはまっていく…… 人間の「闇」と、「(笑い」を両立させた奇跡的作品!
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