
自分の言葉で語る技術
川上 徹也
この本について
自分の話をしているつもりなのに、どこか借りてきた言葉みたいになる瞬間ってありませんか。正しいことを言っているはずなのに、相手の反応が薄かったり、自分でも「何か違うな…」とあとから曇った気持ちが残ったり。僕もよくあります。安全な言い方を選びすぎて、肝心の自分がどこにもいなくなるんですよね。 『自分の言葉で語る技術』は、そのモヤモヤの正体に手を当ててくれます。とくに刺さるのは、「事実だけでは薄くなる」という指摘。たとえば旅行の話でも、“どこへ行ったか”ではなく“そこで何に気づいたか”が言葉に厚みを生むという話は、日常の会話にもそのまま使えます。また、正しい意見ほどリスクがなく、だから届きにくいという視点もドキッとします。自分の体験や矛盾ごと差し出すことで、やっと言葉が息をする──そんな感覚が腑に落ちるはずです。 もうひとつ大きいのは、「体験が偉いのではなく、そこから何を見つけたか」が丁寧に語られているところ。特別な経歴がなくても、日々の仕事の中で気づいたことを自分なりに咀嚼すれば、それは充分にその人の言葉になる。そう思えるだけで、発信や会話が少しラクになります。 自分の言葉で話している“つもり”だけどどこか自信が持てない人。そんな人に静かに刺さる一冊だと思います。僕自身、この本を読んでから、無難さよりも「ちゃんと自分で腹落ちして話す」ことを意識するようになりました。気持ちが晴れる瞬間が、前より確実に増えています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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