
アウトソーシングの正しい導入マニュアル (中経出版)
石川 和幸
KADOKAWA / 2009-11
この本について
アウトソーシングって言うと「外に出せばコスト下がるんでしょ?」くらいのざっくりした理解で動き出しがちですが、いざ実務に落とすと、どの業務を残すべきか、選定はどう進めるのか、契約の粒度はどこまで詰めるのか…と、迷うポイントが尽きません。丸投げして失敗した話を聞くたびに、自分も同じ落とし穴にはまる未来がチラついてしまいます。 この本がありがたかったのは、ふわっとした「効率化」の話ではなく、読者が実際につまずくところに手を当ててくるところです。例えば、RFPをただ送るのではなく一社ずつ呼んで説明会をする理由とか、機密保持契約は提案依頼前に結ぶべきだとか、現場で誰も丁寧に教えてくれない実務の“型”がそのまま書かれている。さらに、目的が曖昧なままアウトソーサーを固定化すると逆に固定費化してしまう、という指摘も刺さりました。自社のコアと非コアの境目をどう見極めるか、その基準づくりから始めるべきだというのは、回り道に見えて実は一番の近道なんだと思います。 個人的には、「業務プロセス設計を委託側とアウトソーサーが一緒にやらないと崩れる」という一文が一番腹に落ちました。外に出すからこそ、自社側の頭の整理が必要になる。この感覚がないままだと、たぶんどんな外部パートナーを選んでもうまくいかないんだろうなと。 現場のリアルな判断に迷っている人、特に「初めてアウトソーシングを任された担当者」にはかなり実用的に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
読書の順序
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