
青の炎 (角川文庫)
貴志 祐介
累計読者数12
平均ハイライト数 10.7件/人
推定読了時間 約1時間22分
star総合評価 55/100
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この本について
日常を過ごしているだけなのに、胸の奥にずっと小さな黒い染みみたいな違和感が居座ることってありませんか。怒っているわけでも、落ち込んでいるわけでもないのに、何かが自分の中で静かに膨らんでいく感じ。言葉にしづらいあの感覚に、どう向き合えばいいのか分からなくなるときがあります。 『青の炎』を読むと、その“静かな感情”に輪郭が生まれます。真っ赤に燃え上がるような怒りではなく、青い炎のように冷たく研ぎ澄まされた衝動。主人公がその温度の変化を自分で確かめるように、読んでいるこちらまで、自分の内側の動きを丁寧に見つめるモードに入っていくんですよね。完全犯罪のシミュレーションを重ねながら気持ちが落ち着いていく場面や、どんな瞬間にも消えない“黒い染み”の存在は、感情って理屈では扱えないという現実をそのまま突きつけてきます。 この物語が効いてくるのは、感情を押し込めて日常を回している人や、自分の中の矛盾を言語化できずにモヤモヤしている人です。主人公の行動は極端ですが、その思考の揺れや、ふとした瞬間の自己嫌悪や安堵の混じり方が妙にリアルで、読後に「自分もこういう揺れを抱えてたな」と静かに気づかされます。大きな答えが見つかるわけじゃないけれど、心の中の“青い部分”と向き合うきっかけにはなるはずです。
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出版社による紹介
世界的演出家・蜷川幸雄が脚本、監督を手掛けた映画「青の炎」で主演を務める嵐の二宮和也。家族の幸せを願って完全犯罪を企てた少年を、丁寧に、そしてナイーブな演技で魅せる!撮影現場に密着、初主演映画にかける真剣な顔、ふと見せるオチャメな顔etc.を1冊に凝縮。
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