ヨムナビ
世界から猫が消えたなら

世界から猫が消えたなら

川村元気

累計読者数9
平均ハイライト数 6.3件/人
推定読了時間 約4時間35分
star総合評価 53/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 48%

この本について

忙しさに流されて、気付けば大事なことほど後回しになっている。親に電話しようと思って何年も経っていたり、近くにいるはずなのに誰ともつながれていない気がしたり。そんな自分にうっすら罪悪感を抱えながらも、見ないふりをして日々を回してしまうことってありますよね。僕もまさにそのタイプで、ただ生きているだけなのに「何か大事なものを置き忘れてきた気がする」日がよくあります。 『世界から猫が消えたなら』を読んで感じたのは、その置き忘れてきたものの正体に、やさしく光を当ててくれる物語だということでした。読者の方が保存していた抜粋を見ると、刺さっているのは派手な展開ではなく、「失って初めて気付くもの」や「想いをためる時間の価値」「家族とのすれ違い」みたいな、日常のひだに潜んでいる感情なんですよね。便利になったはずの世界で、僕らがどれだけ大事な時間を手放してきたのか。それに気づいたときの、少し胸が痛むような、でも確かに前へ進めそうな感覚。この本は、そこをじっくり拾い上げてくれます。 特に効いたのは、すぐ連絡が取れるようになったことで失われた「相手を想う時間」という視点。あと、家族が“ある”ものではなく“する”ものだという一文は、僕自身の後回しにしてきた関係を思い出させました。そして、終わりがあるからこそ輝く時間の儚さに触れたとき、過去の思い出が少し違う形で胸に返ってきます。 「大事な人との距離の測り方に迷っている人」に、静かに効く物語だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

川村元気の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」という奇妙な取引を持ちかけてきた。僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計...僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。二〇一三年本屋大賞ノミネートの感動作が、待望の文庫化!
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要